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講座レビュー 更新日 2026.07.26 文・コンパス管理人

スタディング中小企業診断士講座の評判|3年かけて合格した私が使って感じた強みと限界

「スタディングだけで中小企業診断士に合格できるのか」——受験を始めた頃、私がいちばん知りたかったのはこの一点でした。

結論から書きます。私は1年目にスタディングを使って1次試験に合格しました。ただし、2次試験はこの講座だけでは突破できませんでした。その後3年かけて合格するまでにTACと診断士ゼミナールも使っており、比較したうえで「スタディングが向いている人・向いていない人」がはっきり見えています。

結論:1次試験の主軸としては最有力。2次は別の手当てが要る

スタディング 中小企業診断士講座★★★★☆84/100点
価格・コスパ (25)

22

合格実績の透明性 (20)

18

教材・講義の質 (25)

20

2次対策の質 (15)

9

学習継続のしやすさ (15)

15

向いている人
通勤・昼休みなどのスキマ時間が学習の中心になる社会人/まずは費用を抑えて1次突破を目指したい人/わからない箇所を自分で調べて補完できる人
向かない人
講義の面白さ・わかりやすさで理解を進めたい人/紙のテキストに書き込みながら学びたい人/2次試験の答案を人に添削してもらいたい人
スタディング中小企業診断士講座の公式サイト
スタディング中小企業診断士講座の公式サイト
出典: https://studying.jp/shindanshi/(2026年7月26日取得)

料金:4.84万円から。1次対策の費用としては破格

2027年度合格目標のコースは3種類です(税込)。

コース 価格(税込) 主な違い
ミニマムペーパーレス 48,400円 動画講義・スマート問題集など基本機能。冊子テキストなし
スタンダード冊子付 74,300円 冊子テキストと過去問セレクト講座が加わる
パーフェクト冊子付 78,700円通常89,700円 2次対策のAI添削(300回)まで含む最上位

ネット上の評判で言われていること

よく挙がる長所 よく挙がる短所
スキマ時間をそのまま学習時間に変えられる(通勤電車での視聴が前提の設計) 紙のテキストが標準では付かない。冊子版は別料金オプション
AIによる弱点抽出・復習出題が学習計画づくりの負担を減らす デジタル教材が中心のため目が疲れるという声がある
5万円を切る価格帯は他の通信講座にほとんど見られない 科目によって解説が物足りないという指摘がある
合格お祝い金が実際に支払われたという報告が複数ある スマホ学習に抵抗があると設計と噛み合わない

参照: マイナビニュース資格「スタディングの評判は悪い?口コミを講座ごとに徹底解説」ミツカル学び「スタディング中小企業診断士講座の評判・口コミ」(いずれも2026年7月26日確認)

運営者の実体験と照らし合わせると

短所として挙がっている点は、私の実感ともほぼ一致します。特に「科目によって解説が物足りない」という指摘は、私が企業経営理論と中小企業経営・政策で感じたことと同じでした。私はその穴をほらっちチャンネルの無料講義で埋めています。

一方で「スキマ時間を学習時間に変えられる」という長所は、価格以上の価値があると考えています。私は1年目にこの講座で1次試験に合格しました。ただし2次試験はこれだけでは足りず、同じ年に213点で不合格になっています。1次と2次で評価が変わる講座だという点は、口コミを読むときに意識しておいてください。

※価格は2026年7月時点で公式サイトを確認した値です。キャンペーンで変動するため、申込前に必ず公式サイトでご確認ください。

大手予備校の通学講座が30万円前後であることを踏まえると、1次対策の入り口としての価格優位性は明確です。再チャレンジ向けの更新版(ミニマム29,700円〜)が用意されている点も、複数年受験が前提になりやすいこの試験では現実的な設計だと感じます。

POINT

迷ったら、まず無料登録で動画講義と問題演習を自分のスマホで触ってみるのが確実です。講義の速度感や問題演習の画面は、文章で読むより実際に見たほうが判断が早く済みます。

実際に使ってわかった良い点

1. 全科目を網羅でき、演習量が圧倒的

スタディングの本当の価値は、動画講義そのものよりも問題演習の量にあると考えています。過去問に加えてオリジナル問題まで含めた演習を、7科目すべてについて回すことができます。1次試験は範囲が広く、いかに反復の回数を稼ぐかが勝負になるため、この演習量は直接得点に効きました。

私の1次模試の結果を見ると、その効果がわかります。

1次模試の科目別成績。合計487点/700点、891人中91位(平均357.1点)
1次模試の科目別成績。合計487点/700点、891人中91位(平均357.1点)

企業経営理論82点・経営情報システム72点と、反復が効く科目が伸びています。一方で経済学は64点にとどまりました。理屈の理解が必要な科目は、演習だけでなく理解を補う時間を別に確保する必要があります。

2. 試験の全体像と、自分の進捗が一目でわかる

学習マップで試験全体を俯瞰しながら、「どこまで学習済みで、どこが手つかずか」を常に把握できます。7科目という広い範囲を相手にすると、自分が全体のどのあたりにいるのか見失いがちですが、この可視化がペースメーカーとして機能しました。

AI実力スコアやAI学習プランが復習のタイミングを提示してくれるため、「今日は何をやるか」を毎回考えずに済む点も、仕事終わりの疲れた頭には助かります。

3. スマホだけで学習が完結する

通勤中、昼休み、寝る直前、入浴中まで——スマホひとつでサクサク進められることが、継続の決め手になりました。テキストを広げる必要がないため、「5分空いたから1問解く」という使い方ができます。

4. わからない箇所はWebで質問できる

学習中の疑問点について、Web上で質問できるサポートがあります。独学だと「わからないまま放置」が最大の敵になるため、聞ける窓口があること自体が価値です。

5. 合格実績の公表が具体的

スタディングは2025年度試験について「1次試験合格者517名、2次試験合格者176名」と実数を公表しています。合格率だけを示す会社や、体験記のみで実績を語る会社が多いなかで、母数の推定が可能な実数公表は評価できる姿勢です。

各社の公表方法の違いは合格実績の透明性比較で整理しています。

正直に感じた弱点

良かった点
  • 全科目を網羅した圧倒的な演習量
  • 学習の全体像と進捗が可視化される
  • スマホ完結でスキマ時間を使い切れる
  • Web上で質問できるサポートがある
  • 合格者数を実数で公表している
気になった点
  • 動画解説が単調で、理解の補完が要る
  • 2次の記述力は別途トレーニングが必要
  • 人による添削がない(AI添削は最上位のみ)
  • 冊子テキストは上位コースのみ

1. 動画解説は単調。「わかりやすさ」で選ぶ講座ではない

率直に言って、動画の解説は淡々としています。ストーリーで印象づけたり、噛み砕いて腹落ちさせたりするタイプの講義ではありません。わからない箇所は、自分でネット検索やYouTubeを使って補完する前提で考えたほうがいいです。

私の場合、企業経営理論や中小企業経営・政策については、YouTubeの「ほらっちチャンネル」のほうが理解しやすいと感じました。無料で使える解説動画は充実しているので、スタディングを演習の軸に据えつつ、理解のインプットは外部で補うという組み合わせが現実的です。

無料で使える学習リソースは無料学習リソースまとめで紹介しています。

2. 2次試験は「これだけ」では厳しかった

最大の注意点はここです。私は1年目、スタディングと市販教材で2次試験に臨みましたが、結果は総点数213点で不合格でした。

令和4年度2次試験の得点開示結果。事例IVが36点と足切りラインを下回った
令和4年度2次試験の得点開示結果。事例IVが36点と足切りラインを下回った

特に事例IVが36点。計算問題で手が止まり、立て直せないまま終わりました。2次試験は「知識を思い出す」試験ではなく「与件文を読み、限られた時間で採点者に伝わる文章を書く」試験です。この訓練は、講義を見て問題を解くだけでは積み上がりません。

現在はパーフェクトコースにAI添削(300回)が用意されており、私が受講した当時より2次対策は強化されています。それでも、答案を人に読んでもらう経験の価値は別物だと考えています。私自身、2年目にTACへ通い、3年目は過去問と再現答案の分析に絞ることで、ようやく事例IIIを44点から68点まで戻しました。

注 意

「スタディングだけで1次に合格した」という体験談は数多くありますが、2次試験まで同じ前提で語られている場合は、その方の受験回数と得点開示の有無を確認することをおすすめします。1次と2次は求められる能力が別物です。

他の講座との比較

講座 価格帯(税込) 強み 弱み
スタディング 4.84万〜8.97万円 演習量・進捗の可視化・スキマ学習 講義は単調。2次の記述訓練は別途必要
診断士ゼミナール 2.7万〜5.98万円 価格の安さ・動画ダウンロード可 機能はシンプル。学習管理は自力
TAC 約31.5万円 通学の強制力・演習量・模試の母集団 費用が高く、消化しきれないリスク

費用対効果で選ぶならスタディング、とにかく安く始めたいなら診断士ゼミナール、2次まで演習量を確保したいならTAC——というのが、3社を使った率直な整理です。詳しくは通信講座・予備校おすすめ比較をご覧ください。

よくある質問

スタディングだけで1次試験に合格できますか?

可能だと考えています。私自身、1年目はスタディングと過去問で1次に合格しました。ただし、講義でわからなかった箇所を自分で調べて補完する姿勢は必要です。

講義がわかりにくいときはどうすればいいですか?

ネット検索やYouTubeの解説動画で補完するのが手軽です。私は企業経営理論や中小企業経営・政策で「ほらっちチャンネル」を併用しました。Web上の質問サポートも活用できます。

2次試験対策はどうすればいいですか?

市販の「ふぞろいな合格答案」で採点の観点を掴み、過去問で答案を書く訓練を積むことが最低限必要です。答案を客観的に評価してもらいたい場合は、添削のある講座や受験生支援団体の勉強会の活用も検討してください。2次試験対策まとめで詳しく解説しています。

冊子テキストは必要ですか?

紙に書き込みながら覚えたい方はスタンダード以上を選んでください。私は画面での学習に抵抗がなかったため、冊子なしでも支障はありませんでした。

まとめ

スタディングは、インプットの「わかりやすさ」で選ぶ講座ではなく、演習量とスキマ時間の活用で1次試験を突破するための道具です。理解が追いつかない箇所は無料の解説動画で補い、演習と進捗管理はスタディングに任せる——この使い分けができる人には、費用対効果の高い選択肢だと言えます。

一方で、2次試験は別の準備が必要になることを最初から織り込んでおくと、私のような遠回りをせずに済みます。

自分に合う講座を条件から絞り込みたい方は、講座診断チャートもご利用ください。

※本記事の価格・サービス内容は2026年7月時点で公式サイトを確認した情報です。